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当院では緑内障の患者様にはまず眼圧を正確に測定する事に力を注ぎ、不正確な普通の空気眼圧計に頼らず 接触式アプラネーション眼圧測定が日本人特有の瞼の影響が少なく第一優先の眼圧測定とし、かつ角膜剛性などヒステレシスと言う角膜性状を考慮したライカート眼圧計の値もサブとして考慮し、より厳密な眼圧のコントロールを行っております。しかしごく一部の患者様で時には、眼圧コントロール不良の方も出現して来ます。正常眼圧緑内障とは多くが視神経や眼血流不全である事が分かりつつあり SGL星状神経節近傍近赤外線照射も取り入れ研究発表も行っているが難治性緑内障の方には海外では主流であるSLT選択的隅角線維柱帯光凝固術も行っております。従来のALT光凝固術と異なり極めて安全です。主経路である隅角線維柱帯から上強膜静脈へ流れる房水流出抵抗を減弱し排出を促進させ眼圧を低下させる治療法です。効果は約70%の方に有効です。 無効例は上強膜静脈など後方の流出障害が推定され仮に無効であっても今後の治療法の考察に充分に寄与する可能性があります。