眼の病気について

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白内障とは・・・

白内障

白内障とは、目の中でレンズの役割をしている「水晶体」と呼ばれる透明なタンパク質で出来たレンズのような形の組織が次第に濁ってくる状態です。
原因の中で最も多いのは加齢です。それ以外にも、先天性、外傷、糖尿病、ステロイド投与、甲状腺副甲状腺疾患、紫外線や放射線などの様々な原因があります。重大なストレスで進行するケースもあります。
その為、眼科医とともに全身状態を把握した入念な経過観察や加療を行う必要性があります。

緑内障とは・・・

緑内障(開放隅角緑内障・正常眼圧緑内障)

緑内障とは 眼の中の光を感じる視神経や神経節細胞(ガングリオンセル)が プライマリー(根本的)に障害され、無治療の場合には、次第に視野などの視機能が障害される病気です。ただし 脳疾患や緑内障以外の眼底出血などその他の要因によるものは除外されます。
早期の緑内障は 視野の僅かな欠損が真ん中以外に生じる事が多く殆ど自分では自覚する事が不可能です。
最近ではOCT(3次元解析装置)の進化により徐々に視野欠損が生じる前に(完全に無自覚無症状の段階で)発見出来るようになりつつあります。無自覚ゆえに失明原因の上位に位置する眼疾患です。
さらに緑内障の70%以上は眼圧が正常である事が最近では明らかになって来ました。(過半数は正常眼圧緑内障)危険因子としては やはり眼圧が筆頭で、その方の無治療の平均眼圧より20〜30%下げる事が大きな予防効果を発揮します。
その他の危険因子には、年齢や 最近では近視による眼の脆弱性、ストレスによる過剰な緊張などが要因として見えて来ました。
それ以外には 血流障害・糖尿病・自己抗体・グルタミン酸などによる毒性 など様々な危険因子が想定され出している段階です。

視神経の異常には眼圧が深く関係しています。
眼球はその内部を流れる房水という液体で満たされています。房水は毛様体でつくられて、眼に必要な栄養を運び、ジュレム管へと排出されます。房水は一定の圧力で循環し、柔らかい眼球の形を保つ役割も果たしています。この房水の圧力を眼圧といいます。
眼圧は年齢や性別、近視や乱視の度合いなどのほか、季節や時間帯、運動時、体位などによって変動しますが、ある程度の値を維持しています。しかし、緑内障では何らかの原因で房水が過剰になってしまい、眼圧がその方の適切な値より相対的に高くなって視神経を圧迫してしまいます。
このため、視神経が次第に潰された状態になります。

飛蚊症とは・・・

飛蚊症
飛蚊症とは、視野に黒いものや水玉状のものが飛んで見える状態で、人によって見える形態は様々です。
飛蚊症の殆どは危険性が無い生理的なもので、眼の中の卵の白身のような硝子体が加齢により変性し、一部は混濁になる事が主なる要因となります。
しかしながら、硝子体が加齢や、近視の変化や時には外傷などにより変性する場合には、同時に網膜剥離が生じやすくなります。
その他、眼底出血などの出血でも混濁として同じように見える場合があります。
比較的軽症の場合でも、決して侮らず必ず眼科を受診される事が重大な眼の病気の早期発見につながります。

その他の病気・・

■眼底検査
眼底検査とは、外から光をあてて眼の中の特に網膜を見る検査です。特に失明原因となる網膜剥離の初期症状である網膜剥離裂孔の発見は、やはり患者様自身が無自覚無症状の場合が多く、眼科医が常に多発発症部である網膜の周辺部を手間隙かけて観察する必要性が大です。
一般的には4〜8方向の周辺部網膜(虹彩の裏側付近)を観察する為に、患者様に上下左右斜めの方向を最大限に見て頂く事になります。
そして、必要時には必ず散瞳検査と言って点眼で数時間瞳孔を猫の目のように大きくして精密検査を行う事が重要です。
散瞳検査は眼科ではポピュラーな日常普通に行われる検査のひとつです。ただし、閉塞隅角緑内障など隅角が狭い方は十分な散瞳検査が出来ない場合があります。
緑内障や網膜剥離裂孔、そして糖尿病性網膜症などは、初期段階では無自覚無症状の事が多く、疾患が発見された場合には、必ず詳細な眼底検査を受け、その後も定期的に検査を受ける必要性が大です。

■糖尿病網膜症
糖尿病三大合併症の一つで早期の治療を受けなければ極度の視機能障害をきたします。

■複視
複視とは、ものが二重に見える状態ですが、片目で二重か両目で二重かで疾患が異なります。
片目の場合は乱視が原因となっていることが多いのですが、両目の場合は左右の目が連動して動いていないことが原因です。
この場合「脳梗塞」「脳腫瘍」「動脈瘤」「重症筋無力症」「甲状腺眼症」など多くのものが考えられます。
早期眼科受診をしてください。

■眼瞼下垂
眼瞼下垂とは、まぶたが下がって視野が狭くなった状態で、ほとんどの原因は加齢です。
この状態が長く続くと眼精疲労、眼痛、頭痛まで引き起こすこともあります。
稀に「重症筋無力症」や「動眼神経麻痺」といった病気が隠れていることも有り、注意が必要です。

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