この症例は眼科医会の勉強会で提示されえた症例です。
コンピュータ視野ハンフリーの閾値視野検査では両眼とも強く障害
されている症例ですが、ゴールドマン視野検査というアナログの広
い範囲の検査で図のように左眼が内側視野が半分以下程度は見えな
くなっている方ですが、右眼は広い視野はまだ保たれています。
私は緑内障の方の視野障害をお城の本丸に例えます。
殆どの症例は最後まで中心部の視野本丸が残存しています。
本丸の周りの外堀が見えなくなり埋まっていくのが初期症状です。
ザイデルビュエルム暗点と専門的にはいいます。
両眼視野ではこのように見えないところが不思議と補い合い外彫り
が障害されていても両眼視だと一見正常に見えて、運転も可能とな
ります。
このように視野障害の自覚がとても出にくいことが分かっていただ
けますでしょうか?
それゆえに緑内障は頻回の定期的な検査が大事です。
診察の間があくほどに患者様の目は守れなくなります。